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文章が上手くなる7つの習慣

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こんにちは、『文人』です。


ブログを書いたり、新聞やラジオに投書したり、小説を書いてみたり。

私たちが自由に文章を書き、発表できる機会って多いですよね。


文章を書くことは、大事な表現活動です。

いつか上手い文章が書けるようになりたい!

と願っている人は、私も含め、たくさんいるはず。


文章が上手くなるためには地道な努力が欠かせません。

でも、具体的に何をしたらいいの?

と悩んでいる人のために、この記事では「文章が上手くなるために取り入れたほうがいい7つの生活習慣」を紹介していきます。


良い習慣を取り入れることで、文章を書くための地力が上がりますよ。

 

 

 

 

習慣① 小説をたくさん読む

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文章の書き方を学ぶために本を読もうとしている人は多いでしょう。

それなら断然、小説をたくさん読むことをおすすめします。


なぜ小説なのか?

小説は言葉づかいの工夫によって成り立っています。

小説をたくさん読むと、言葉の感覚が研ぎ澄まされていきます。

言葉の感覚が磨かれることで、文章力も磨かれていくのです。


特に「作家読み」を強くおすすめします。

たとえば夏目漱石が好きなら、漱石作品をひととおり読んでみる。

好きな作家の文章に繰り返し触れることで、その作家の語彙や表現が身につきやすくなりますよ。


小説が苦手!

という人は、

小説の文章を参考にしてみようかな

というくらいの軽い気持ちで読んでみてください。

好きな文章がきっと見つかるはずです。


私も最初は小説が苦手でした。

でも、好きな文章を少しずつ見つけていくうちに、気がついたら意外と面白く読めるようになっていました。


小説に正しい読み方はありません、どんなふうに読んでも楽しめます。

だから「文章の技を盗んでやろう」という邪道な読み方をしても、面白く読めてしまうものなんですよ。

 

習慣② 新聞の投書欄を読む

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新聞には投書欄がありますよね。

政治や流行に対する意見、学校での出来事、仕事での発見、初恋、戦争体験……

老若男女、バラエティーに富んだ文章が載っています。


文章というのは基本の構成、つまり「型」に沿って書かれるもの。

「型」を無視したら上手い文章は書けません。


投書欄の文章は「型」に沿って書かれる傾向があります。

 

  • ① 主題の提示

  • ② 自分の体験

  • ③ 意見や主張

 

おおよそこのような流れで書かれています。

内容が整理されているので、読みやすく、伝わりやすい文章になっています。


投書欄の文章を読んでいると、「型」がいかに大事なのか分かります。

投書欄は文章のひとつのお手本なのです。


特に重要なのが、「② 自分の体験」です。

投書欄のなかには、思わず夢中になって読んでしまう文章があります。

そういう文章はどれも、書き手の体験が生き生きと語られています。


私たちが文章を書くとき、土台になるのは体験です。

特別な体験でなくてもいいんです。

普段の生活のなかの小さな変化や気づきが、書くための題材になります。


新聞を読んでいる人は、ぜひ投書欄にも目を留めてみてください。

 

 

 

習慣③ 気になるニュースを深堀りしてみる

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情報に対して受け身の姿勢でいると、偏った意見や、フェイクニュース、世論、といったものに流されやすくなります。


そこで、気になるニュースを耳にしたら、自分で調べてみましょう。

新聞、テレビ、ネット、ラジオ、SNS。

図書館でさまざまな本に当たってみるのも良いです。


自分で調べることで、深く考えるための材料が増えます。

賛成か反対か、称賛か批判か、という二者択一から離れてみると、問題の本質が見えてきます。

ニュースは深掘りすることが大切です。


気になるニュースに出会ったら、できるだけ多くの情報と時間を使って、深く考えてみる習慣をつけましょう。


上手い文章を書くためには、良い材料を得て、じっくり考えることも必要です。

むやみに修飾語でかざったり、言葉を強めたりしても、説得力は出ません。


問題を掘り下げて、自分なりに深く考える能力を養うこと。

遠回りのように見えるかもしれませんが、実は文章が上手くなるための安全確実な近道なのです。

 

習慣④ 文章をコレクションする

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本を読んでいると、上手い文章に出会うことがありますよね。

「上手い!」

と感じる基準は人それぞれでしょう。

 

  • 自分には書けない文章

  • きれいに整っている文章

  • 言葉づかいが魅力的な文章

  • 読んでいて心地いい文章

 

そのような「上手い!」と感じる文章に出会ったら、線を引いたり、書き写したりしましょう。


ある程度の量になると、「文章のコレクション」が出来上がります。

収集した文章をあとで読み返してみるのも楽しいですよ。


この習慣が身につくと、文章に対する感性が磨かれていきます。

さまざまな文章の「上手さ」について考えてみる。

自分が「上手い!」と感じる文章をコレクションすることで、「自分の書きたい文章」や、「文章家」としてのスタイルが見えてくるでしょう。

 

習慣⑤ 思いついたことをメモする

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ふと思いついたことがあったら、何でもメモする習慣をつけましょう。

生活の中での気づき、世の中の変化、さまざまな新しい発見。

それらは文章を書くための大切な材料です。

そのときの思いつきは、時間が経つと忘れてしまいます。

だから忘れないうちにメモしておく必要があります。


メモの取り方は人それぞれ。

短文で素早く書き込んだり、時間をかけて1000文字ほどの文章にまとめたり。

ノートやメモ帳を使ったり、スマホに打ち込んだり。

自分に合った方法で、無理なく習慣づけていきましょう。


メモの習慣は、文章を書く人間にとって欠かせません。

こまめにメモを取ることで、自分の引き出しが増えていきます。

文章を書くときの実体験や具体例として使えます。


また、人と話すときのネタにもなります。

メモを見返すことで、新しいアイデアがひらめくこともあります。

 

習慣⑥ 印象的なことを日記に書く

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当たり前ですが、書かなければ文章は上手くなりません。

日記をつける習慣があれば、文章を書く訓練になります。


でも、「日記が続かない!」という人も多いのではないでしょうか。

私も日記が続かない人間です。

そこで、せめて印象的な出来事だけは記録するように心掛けています。


たとえば、旅行へ行ったときは、日記をつけます。

旅先で見た景色や出来事、思ったことや感じたことなどを、かなり細かく記しています。


「日記を毎日書くのが面倒くさい!」

という人も、特別な出来事なら日記を書くモチベーションが上がりますよね。


思い出を文章に残すことで、あとで読み返したとき、当時の出来事が新鮮によみがえってきますよ。


文章を書くことで、忘れかけていた細やかな体験や、意外な思いや考えが、自分の中から泉のように湧き出してくる。

それが文章を書く人間にとっての喜びです。

印象的なことを日記に書く習慣を身につけると、そのような「書く喜び」を実感しやすいですよ。

 

習慣⑦ あえて話さない(つぶやかない)

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2019年の京都アニメーション放火事件がニュースになったとき、私はSNSを見ていました。

たくさんの人が事件に触れていました。

怒りや悲しみ、そういった感情をみんなで共有する。

それもときには必要なことだと思います。


しかし不思議なことに、怒りや悲しみといった個人的な感情が、SNSを通して共感に変わってしまっている。

妙な心地よさがあるのです。


そんなとき、ある声優さんのコメントを目にして、現実に引き戻されました。

京アニ作品に関わってきた声優さんです。

「事件には触れません」

そんな趣旨のことを書かれていました。

その言葉に打たれて、私は安易に共感を求めていた自分を反省しました。


人に話したり、SNSでつぶやいたりすることで、感動的な物語になり、みんなの共有物になります。

しかし、かんたんに共有してはいけないこともあります。


あえて共有せず、自分自身の問題として受け止めてみる。

すると、誰とも共有できないもの(したくないもの)があることに気づきます。

そういう思いを言葉にするのはむずかしいですが、時間をかけて、少しずつ文章にしていくと、紋切り型ではない、自分のほんとうの言葉が出てきます。


上手い文章には、人を惹きつける力がありますよね。

それはたぶん技術ではないでしょう。

自分と深く向き合い、言葉を吟味する。

そうして紡ぎ出された本物の文章だからこそ感じる魅力だと思います。

 

 

 

おわりに

 

井上ひさしベスト・エッセイ』(井上ひさし/著 井上ユリ/編 ちくま文庫)収録のエッセイ「現在望み得る最上かつ最良の文章上達法とは」の一節を紹介します。

 大雑把な区分だが、文章には二種ある。一つは個性のない実用文、もう一つは個性ある文章である。実用文の上達を願う読者はさっそく書店に駆けつけて実用書の書棚の前に立ち、目隠しでもして最初に指先に触れた本を抜いて立ち読みをなさればよい。(中略)いずれにもせよ、実用文の習得は簡単だ。紋切型の文章を二三、さもなくば四五、暗記すればよい。それにワープロにも手本が載っているから悩む必要はまったくない。手本をなぞればすむ。
 個性のある文章が書きたい、それも少しでもいいものをとお考えの読者は、まず丸谷版読本を、これは立ち読みで間に合わせようとせず、まじめに購入し、熟読することだ。さらにむやみやたらに文章を読むことが肝要である。秀れた文章家は、ほとんど例外なく猛烈な読書家である。どうかその真似をしてほしい。いい文章を書こうとする前に感心な読書家になるのだ。

 『井上ひさしベスト・エッセイ』(井上ひさし/著 井上ユリ/編 ちくま文庫)収録「現在望み得る最上かつ最良の文章上達法とは」より引用

 

文章が上手くなるためには、ただ書くだけでは駄目です。

実用書などのハウツー本を参考にしても、あまり役に立たないでしょう。


大事なのは、基礎を磨くこと。

そのためにも、良い習慣を身につけるところから始めてみるのがおすすめです。


遠回りじゃないか!

と思うかもしれませんが、文章を書くために磨いた基礎は、付け焼刃のハウツーとは違い、決して無駄にはなりません。

必ずあなたにとっての財産になりますよ。

 

🔎おすすめの本

 

 「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく」で有名な作家・井上ひさしのエッセイ集。

いい具合に肩の力が抜けていて、かつ深くて面白いのが魅力です。


井上ひさしは抜群に文章が上手い作家です。

文章が上手い人の本を参考にしたいけれど、文豪はちょっと……」という人にも読みやすいのでぜひ購入してみてください!

 

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